一部ラーメン店では添加物横行 豚骨使わぬ豚骨ラーメンも
2013年09月28日07時00分
ラーメン専門店は全国に約4万軒。食堂や中華料理店などラーメンのメニューがある店は20万軒。飲食店の3分の1が
何らかの形でラーメンを提供しているとされる。まさに「国民食」だが、その“中身”は意外と知られていない。
コストを抑えるために、スープそのものが“できあい”の店は少なくない。首都圏を中心にチェーン展開するとんこつ
ラーメン店。1杯約500円で、深夜でも一杯飲んだ後のサラリーマンで行列ができる人気店だ。カウンター越しの厨房には
寸胴があり、豚骨が見える。 店員は「うちはグツグツ煮込んでいるから、濃い味が出ますよ」というが、潜入取材を続
ける中で接触した業界関係者によれば、そこでは業者向けの濃縮スープの素を使っているという。
「3kgの濃縮スープの素を水で溶かすと、ちょうど300杯分、大きな寸胴ひとつ分のスープができる。それに一応、豚骨や
ニンニクなどを入れ、最後に化学調味料を入れてできあがり。これならコストが安く、作る手間も省ける」
そう語る関係者が「業界では人気」と紹介してくれた濃縮液体タイプのスープの素は、卸業者で3kg約4500円で売られて
いた。商品案内にはこうある。
「とんこつスープを仕上げるための面倒な工程がなく、長時間の炊き込みも不要となるため、燃料費が節約できます」
「近隣への臭気の気遣いや骨ガラの処理も無く(中略)なります」
本物の豚骨を煮込む臭気はすさまじく、そもそも店内ですらそれを感じないところは、自前のスープでない可能性が高い。
しかも濃縮スープを使えば1杯のスープにかかるコストはわずか15円。ちなみに、うまみ調味料は業者向けスーパーでは
1kg500円程度で売られており、1人前に3g入れるとすると1.5円である。添加物に詳しい食品ジャーナリスト・安部司氏の解説。
「安いチェーン店では濃縮スープは常識です。スープの素には豚骨や鶏ガラから作ったものを濃縮した製品もあれば、添加物
などで化学的に合成されたものもある」
http://news.livedoor.com/article/detail/8107760...
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