ラーメン二郎 ﾊﾟｰﾄ3

ある日の品川での話。
2人の小学生の子を連れた女が、まだ席が埋まっていない時に来店した。
3人並べて座れたが、後ろには客が並び始めてる頃だった。
女は小ラーメン一杯を頼み、子供用の器も要求していた。
さすがに店主も、お客さんそれは困りますと言った。
しかし女は実は主人が亡くなり、いつも美味しいから今度連れて行ってやるからな。
と主人が家族で行くのを楽しみにしていたラーメンなので、今日はその夢を叶えに来ましたと言った。
その話を聞いた店主は、そういうことならと大ラーメンを作り。
野菜もタワーと同じく、別盛りして小用のドンブリを子供たちに渡した。
おぉ〜さすが、ふところの深い店主と客もみな微笑んでいた。
そして女は15分後店主に、深々と頭を下げお礼を言いドンブリ半分残して帰っていった。

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